HUGHES H-1 (1937)





HUGHES H-1 (1937)

 石油採掘機器の事業で巨万の富を築いた父の財産を引き継いだ大富豪、ハワード・ヒューズは旅客航空や映画製作の分野で非凡な才能を発揮した人物。 このH-1は特に航空機のスピードに魅せられたヒューズが設計構想段階から深く参画、私財と当時の最新技術を惜しげもなく投入して1935年に完成させた機体。
 初飛行からヒューズ自身が操縦桿を握り、35年9月に陸上機の直線3km速度記録に挑んで樹立した567.115km/hは従来の記録を大幅に更新しており、37年1月には翼を延長されたH-1でロサンゼルス-ニューアーク間を7時間28分25秒の北米大陸横断速度記録も打ち立てています。

 本機は米国は首都ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館に実物が展示されています。





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