GeeBee Model R-1 SuperSportster (1932)





GeeBee Model R-1 SuperSportster (1932)

 1931年のトンプソン杯で優勝に輝いたGeeBee Model Zを作りあげたグランビル・ブラザーズ・エアクラフトが翌32年のナショナルエアレースに向けて製作した機体。Model Rは2機作られ。R-1は短距離の大馬力仕様。R-2は一回り小さいエンジンを積んだ長距離仕様でした
 この年R-1は陸上機速度記録を更新、トンプソン杯にも圧勝。パイロットは当時の国際的な水上機のレース、シュナイダー・トロフィーで米国機に優勝をもたらした名手にして、後の日本にもB-25による東京初空襲で知られるジミー・ドーリットルでした。

 最強の名を欲しいままにしたGeeBeeですが翌年は死亡を含む事故が続き、後にR-1とR-2の残骸を組み合わせたModel R-1/2が製作されましたが、長兄で社長のザンツフォード・グランビルが事故死したこともあって会社は倒産、売りに出されたR-1/2にも結局死亡事故が起き、機体も失われています。





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